臨牀につながる独創的なレベルの高い研究を

授賞

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受賞者:

飯沼智久 千葉大学医学研究院耳鼻咽喉科頭頸部腫瘍

受賞論文:

Pathogenicity of memory Th2 cells islinked to stage of allergic rhinitis.Allergy 2018:73,479-489

論文要約:

本論文ではアレルギー性鼻炎、花粉症における感作未発症と発症という病態の違いをT細胞の機能の違いから検討した。これら病態の原因となる能力をもつmemory CD4 T細胞 pathgenic Th2細胞(T path2細胞)について検討してきた結果を踏まえ、本論文はIL-33の受容体であるST2に注目し、アレルギー性鼻炎、花粉症の病態、段階を解析した。その結果感作未発症者では発症者に及ばないもののCD4T細胞が抗原刺激に反応しIL-4とIL-13の産生を認めた。

しかし発症者のCD4細胞ではさらにST2の発現とIL-33への反応性を示し、多量のIL-5の産生を認めた。感作未発症者の花粉飛散期の新発症者は飛散期前からCD4T細胞のST2発現が上昇しており、このような抗原特異的T path2細胞の出現増加が発症につながると結論した。

謝辞:

tiinume

今回の受賞を光栄に思うと共に恩師岡本教授、当教室の共同研究者、免疫発生学の諸先生の支援とご指導に感謝し、審査員の先生のご激励を強く感じます。作今の時代の流れはILC2などの自然免疫系の話題に傾くなか、私の研究してきたT細胞の研究を評価して頂き、今後の自信に繋がりました。

授賞へのコメント:

今回も甲乙のつけがたい8つの応募を頂き感謝しています。
ヒトにおける感作、感作未発症、感作発症の病態の相違、原因の解明はこれまで不十分でした。飯沼氏は臨床に即してスマートに解決の足掛かりをつけたことが評価されました。

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